CAWの器は同じ型から生まれた双子コントラクト
CAW の神秘は、その「器」=コントラクトから始まります──けれど、その器そのものは“既製品”でした。これは正面から向き合う価値のある事実です。❶ 一致するバイトコード:CAW のコントラクト(0xf3b9…e452)は、RudophINU/ROINU(0xff75…D752)という別のミームコインと、ランタイムのバイトコードが1バイト残らず一致します──ROINU がデプロイされたのは2021年12月8日、CAW の4ヶ月前です。Etherscan は両者を「Similar Match」と表示しますが、生のバイトコードは“同一”だと言っています。❷ 同じ鋳型、同じ手数料:二つはどちらも「StandardERC20」というトークン生成テンプレートから打ち出されていました。デプロイtxはどちらも3,894バイトで、そのうち先頭3,606バイト──creation code──が1バイト残らず一致します。末尾288バイトはコンストラクタ引数で、供給量・name・symbol は当然ちがいますが、小数点以下18桁も、同じサービス用ウォレット 0x997Cd2…fa97 も、両方が同じものを渡しています。そして両方が生成サービスへの手数料としてぴったり 0.075 ETH を支払っています。ただしデプロイしたウォレットは別です(CAW=0x36B59455…/ROINU=0x01B4347f…)──“同じ道具”ではあっても、“同じ手”の証拠ではありません。❸ そもそも裏口が無い:バイトコードに owner も transferOwnership も mint も pause も blacklist も存在せず、あるのは総供給 666,666,666,666,666 枚に固定された、ただの ERC-20 だけです。だから「開発者が所有権を放棄した」という言い方は不正確です──このコントラクトは、最初から“所有できる”作りになっていません。──これは一つの神話をそっとしぼませる事実ですが、しぼませた代わりに、もっと良いものを返してくれます。器は Ryoshi が鍛え上げた特別な魔法ではなく、誰でも 0.075 ETH で買える“ありもの”の器でした。けれど、その一つひとつは今夜 Etherscan で確かめられますし、確かめられることには本物の意味があります──誰も追加発行できず、あなたのウォレットを凍結できず、隠しスイッチを入れることもできません。なぜなら、そんなスイッチは最初から作られていないからです。CAW の魔法は、コントラクトのコードにあったのではありません──ありふれた器に“注ぎ込まれたもの”にありました。666兆という供給量、後のトランザクションに刻まれた暗号、あのローンチ。ありふれた器が、ありふれない物語を載せています。その中に込められた選択が、いっそう重く光ります。🐦⬛